不妊の原因は五分五分
結婚してから正常にセックスをしているのに、妊娠しないと悩むカップルは、世界中で増えています。
一般的に、健康的な男女間で避妊をせずに2年以上セックスしても妊娠しない場合、不妊症と診断されます。
日本で不妊症が増えている背景には、晩婚化と、それに伴う初産年齢の上昇があることはよく知られていますが、男性が原因の不妊症が増えていることはあまり知られていません。現在、不妊の原因は男女でほぼ半分ずつと言われています。
妊娠には二人の協力が不可欠
日本では、不妊は女性だけに原因があるという偏見が今でも根強く、不妊治療も女性に偏重しがちです。ヨーロッパやアメリカでは不妊に対する情報がオープンなので、不妊外来には必ずカップルで訪れ、二人で協力をして妊活に取り組んでいます。妊娠するまでの男性と女性の役割を正しく認識し、支え合っていくという意識が必要です。セックスレスに悩んだら・・セックスレス解消.comへ
不妊症の治療は女性の負担が大きい
不妊症の治療には明確な段階があります。検査の結果、夫婦ともに生殖器官に異常がない場合には、排卵日を特定しその日に性交をする「タイミング療法」で自然妊娠を目指します。これを6か月行っても成功しない場合は、排卵誘発剤を使ってのタイミング療法が始まります。
それも効果がないときは人工授精に進みます。人工授精は子宮の中に、男性から採取した精子を直接注入する方法です。
それでも妊娠できないときは、体外受精に進みます。女性の卵巣から取り出した卵子と男性から採取した精子とを混ぜて人工的に受精させ、女性の子宮内に移植して妊娠させる方法です。
その後は顕微受精という高度医療型の不妊治療に段階がアップ。いずれも治療の主体となるのは母体となる女性の側なので、段階が進むほどに精神的にも肉体的にも女性の負担が大きくなります。治療はいつ終わるのかは誰にも分からず、そのプレッシャーが膨らみ、治療に影響してしまうこともあります。
治療の結果がうまくいかなくても、「大丈夫だよ」「気にしなくてもいいんだよ」という大らかな気持ちでパートナーを支えましょう。
夫婦のコミュニケーションを大切に
赤ちゃんがなかなかできない悩みを共有し分かち合うためにも、お互いを思いやり、信頼する気持ちを大切にしましょう。何気ないやさしい一言がパートナーを大きく慰め、励ましになり、よい結果を生むこともあります。
妊活は二人にとってひとつの手段であり、目的ではありません。最終目的は赤ちゃんを授かり、幸せな家庭を築くこと。赤ちゃんを囲む二人の姿をいつもイメージしてその日を待ちましょう。